913	題名	紅夢(1991) /大紅灯篭高高掛
	監督	チャン・イーモウ　Zhang Yimou
	出演	コン・リー　Gong Li/フー・チャイフェン/マー・チンウー/ツァオ・ツイフェン/コン・リン
	スタッフ	製作：チュウ・フウション/製作総指揮：ホー・シャオシェン　Hou Hsiao-Hsing、チャン・ウェンツォ/原作：スー・トン/脚本：ニイ・ゼン/撮影：チャオ・フェイ　Zhao Fei/音楽：立川直樹
	製作国/年	香港・中国/1991年
	時間	125分
	製作／配給	製作会社 公開情報 東和プロモーション＝ヒーロー・コミュニケーションズ＝ケイエスエス提供／東宝東和 初公開年月 1992/04
	備考	ビデオ
	スト-リ-	《公開時コピー》深紅の灯籠がゆらめく。　女の愛とパッション。　1920年・中国　19歳の頌蓮に訪れた　数奇な運命−−　鮮烈の映像美に　女性たちの　妖しい情念を刻む 蘇童の小説『妻妾成群』を原作とする張藝謀（チャン・イーモウ）＝コン・リー・コンビの第３作。２０年代の中国。父に先立たれ口うるさい義母から逃れるため、１９歳の頌連は地元の素封家の当主との婚姻を承諾、彼女より先に本妻を含め三人いる妻妾の四番目として、彼の屋敷に入る。一院〜四院と呼びならわされる彼女らの居室の外に赤い提灯が点れば、そこに旦那＝陣佐千のいる証しとなり、女たちはみんなその瞬間を待つのだった。初夜の晩は、舞台の人気女優だった三院の梅珊の介入で何もなく終わったが、すぐに無理矢理に女とされた頌連に二院の卓雲は同情的だった。が、頌連の座を担う召使いの雁兒は彼女に露骨に意地悪くした。ある日、父の形見の笛のなくなったのに気づいた頌連は、雁兒の部屋にそれを探すと、その中じゅう飾られた赤い提灯に驚嘆する。そこには呪い人形も打ちつけてあり、それに彼女の名があった。文盲の雁兒に字の書けるはずがない。梅珊の言によれば、それを書いたのは優しげに見える卓雲であり、彼女こそ旦那の関心を得るためにはどんな悪事もしでかしかねない女だとのこと。頌連は人が信じられなくなり、狂言で妊娠を訴えるが、これを下着についたメンスの血痕から卓雲に悟られ、密告される。頌連は悔しさまぎれに卓雲と医師、高の不倫関係を暴露し、卓雲は捕えられて惨殺されてしまう。その一部始終を目撃した頌連は精神に異常を来たし、翌年の誕生日、旦那がうら若き第五夫人を迎える頃には完全に気がふれてしまっていた。製作総指揮ホー・シャオシェン（侯孝賢）。
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	感想	「来来軒」さん、2004.02.12 カメラが愛憎劇の舞台となっている歴史を刻んできた屋敷とたくさんの紅灯が放つ異様な色彩、屋根に積もる白い雪、鬼が棲む四人の女をからめとり、見事に映し出している。中国の太原に実存するこのお屋敷を訪れたことがあるが、主人が不在なので紅灯が点っていないものの、映像そのままに蠢く人間の息遣いがすぐそこに聞こえてくるようであった。主人公の第四夫人が弱さ、悲しみを誰にも見せられず、冷徹に生きていくしかない様をgong俐が熱演している。私は大陸の赤を基調とした物体と木と土、光と影の世界が大好きだ。張芸謀作品は役者陣や脚本はさておき、いつも眺めているだけでもおもしろい